永遠にアオ

オブラートに包まない言葉たちです。

グレーなやさしさ

今まで
正直でいなければならない。

たとえ関係が壊れたとしても本音で話すべき

そう思っていました。
表面だけで成り立つ関係がきらいでした。

自分を押し込めるくらいならば誰かを傷つけてしまってもそれは仕方のない事だと
腹の底から気持ちを伝えることだけがホンモノの優しさだと

でも30近いこの歳になって
たとえ偽善だろうが、その場を壊さないための嘘であろうが、その行いによって救われる人がたった1人でもいるのならばそれもありだなって思うようになりました。

それも本当の優しさなのかなって



直近ですごく恥ずかしい事件がございまして
友人の結婚式にて同席した方が、部活の試合で知り合った他校の先輩でした。

「覚えてる?」と聞かれたですが高校の頃の記憶はほとんど無く、同じクラスの人間ですら思い出せない程度でした。
部活で一緒に練習した仲間のことは覚えてるのですが、その場ではすかさず

「覚えてないです」

と答え、他の同席してた方々を凍らせてしまったのです。

気の利く仲間が、「おまえ話し盛ってるだろ」と笑いに変えようとしてくれました。



当時は“本当の事を言って何が悪い”と開き直った態度でした。
今思えば、最っっ低だったなと。


すこし自分を隠すことで幸せな空間を演出できるのであればそれも一つの正しさなのかもしれません。

むしろ、その場で少し我慢することでひらける未来がある。
全く新しい、予想外の展開が起こって勉強になることがあります。


絶対に白か、黒か、ではなくグレーなところで判断できる力も時には必要なのだと学びました。


もうちょっとだけ広い世界を見てみたいとおもいました。