永遠にアオ

オブラートに包まない言葉たちです。

春でも夜は寒い。

どこでもいいから稼げる所に飛ばしてほしい!!





そう派遣会社にお願いしたのが悲劇の始まりでした。






ここなんてどうです?♪♪
と、軽いノリで軽井沢にやってきました。

契約期間は6ヶ月(長っ!!)




町の印象として残ってることといえば、

「小金持ちが暇つぶしに来るところだなあ」
という感想でした。





物価が高く、マクドナルドやカラオケ店など皆無で、コンビニ以外に気を許せる場所がありません。


しかも、その唯一の安心であるコンビニは夜11時に閉店してしまうのです。




遊びに来るには楽しいが、住むにはちょっと………みたいな感じ。






仕事内容は『調理補助』で登録をした、、はずでしたが………。







実際に厨房に入ると、いきなりお客様に出す料理をつくれと言われてパニックになりました(笑)

仕込みから片付けまでほぼ指導なし。



朝から晩まで怒鳴られ、睨まれ、包丁を突きつけられ、ミスをすれば「殺すぞ」と脅されました。


なんとか気合いで乗り切り、寮に案内されると、そこは独房。




顔すらも入らない小窓が一箇所あり、四畳ほどのスペースの相部屋です。



休みの日でも真下にある店舗から
「いらっしゃいませー!」という声やら店内の音楽が聞こえてきました。






辞めたくなっちゃいますよね(笑)







しかし、自分でも


『ここで逃げれば辞めグセがつく』


と分かってましたし、今まで乗り越えてきた困難に比べれば大したことなかったので、何とか持ちこたえてました。

一ヶ月は。





戦争のような一ヶ月が過ぎた頃、身も心もボロボロになった僕は「辞めたいです」と店長にもらしてしまいました。

別にすぐに辞めたいという意思表示ではなく、弱音のようなものでしたが、



「お前クズだな。お前みたいな社会のゴミがいると迷惑なんだよ」



と冷たく言われてその場解雇になりました。




せめて寮に一泊くらいは……………と考えた自分が甘かったです。




その日の晩から僕のいた部屋に新しい社員が入ってきて、ふたたびホームをレスしてしまうのでした。



即座に、馬の専門学校での親友にラインを送ります。



以下実際のやりとり(一部)


僕『仕事クビになっちゃいました』


『おめでとう♪♪ どーするの?』


僕『富山(親友の実家)に行ってもいいですか?』


『もちろん。 車で迎えに行くので待っててください』



親友が来るまでの2日ほど、山奥にあるブルーシートに身をつつんで夜を過ごしたのでした。